社長メッセージ
エプソン販売の
未来
代表取締役社長
栗林 治夫
#1エプソン販売の理念
〜すべてはお客様のために〜
会社の存在意義とは?
エプソングループは「『省・小・精』から生み出す価値で、人と地球を豊かに彩る」というコーポレートパーパスを掲げています。グループにおいてお客様に最も近い存在であるエプソン販売株式会社は、このコーポレートパーパスの下、全ての行動の軸を「お客様」に置いています。お客様に寄り添い、考え続けた結果、新しい価値を創出できるのです。
そもそも「会社」は、自分たちの持っている技術やサービス・商品で、お客様の困り事を解決し、社会に貢献するために存在しています。
お客様のために、ひいては社会のために。我々の事業はどのように、役立つことができるのか? 事業を通じて自然の豊かさを守り、未来につないでいく――。それはエプソングループと同時に、今を生きる人類共通の願いであり、取り組まなければならない課題でもあります。
#2課題解決から始まる顧客価値創造
「環境」という地球規模の課題だけでなく、「DX」「省人化」といった日本にとって喫緊の課題に対し、お客様に軸を置く当社は、どのように向き合ってきたかをご紹介しましょう。
Case Study
中小企業と環境アセスメント
企業経営は経済的貢献のみならず、サステナブルであること、つまり社会的貢献と環境的貢献までも、求められる時代になりました。日本の9割を占める中小企業では「どこから取り組めばいいのかわからない」というのがリアルです。しかし進めなければサプライチェーンからも外されかねず、企業の存続そのものが難しくなってしまいます。
そこでエプソン販売では、環境対策における困り事を相談できるチームを発足しました。環境性能の高いインクジェンットプリンターをはじめとしたプロダクトの販売だけでなく、脱炭素社会に各企業が担うべき責任と、各社が実現可能な内容を提案するチームです。お客様との対話を重ね、利益体質の強化を踏まえたうえでの、環境面からの企業経営支援を行っています。
Case Study
ファッション業界の未来のために
ファッション業界は、環境に与える影響が非常に大きい産業だと世界的にいわれています。製造過程で水を大量に使用し、ファストファッションに代表される大量生産、大量破棄なども常日頃から問題になっています。しかしその一方で多様性への対応も求められる。この相反する状況は、業界全体にとって大きな悩みの種です。
それを助けるのが、デジタル捺染機「Monna Lisa」でした。染色に水を使わないため環境負荷も大幅に軽減でき、個性的な柄でも小ロットで生産でき、クリエイティブな感性にも即対応できます。
日本ではファッション業界も、人手不足による事業承継や労働人口の減少が問題になっています。「Monna
Lisa」は、将来的にこれらの問題も解決に導くことでしょう。実は、今日のネクタイも「Monna Lisa」製の生地で作られたものです。
Case Study
食品製造現場の課題解決
食品製造の現場は年々、衛生管理が厳しくなり、それが労働環境の過酷さにつながっています。素材も柔らかかったり、小さかったりと取り扱いがとても難しく、「人の目」「人の手」でないとできない繊細な作業ばかりで、なかなか省人化が進みませんでした。
エプソングループには、時計製造で培った技術があります。非常に精密な作業を担当するロボット開発のノウハウを応用し、他社との共創によって、世界初の「お総菜盛り付けロボット」を完成させました。エプソンの『省・小・精』の技術が、食品業界でも役立っています。
Case Study
教育現場の笑顔のために
モノクロ印刷よりもカラー印刷の方が、学習効果が高いといわれています。エプソン販売では、高速印刷の複合機のリースに、カラー印刷し放題といった、教育現場の印刷環境を改善する『アカデミックプラン』を提供しています。
学校では年間で予算が決まっており、さほど潤沢ではありません。学校や教育委員会の消耗費予算内で、無理なく導入していただけるよう、各学校に合わせてカスタマイズできる設計です。実際に導入された教育現場からは「業務のちょっとした面倒が改善され、効率が良くなった」と感謝の言葉が届いています。
プラン開発の前に、3年ほどの時間をかけて専任のチームが日本中の教育委員会をまわり、先生方の困り事を集めました。「商品を売ろう」が起点ではなく「学校の先生の困り事を解決しよう」という観点から、スタートさせたものです。アカデミックプランは、全国47都道府県全てで導入されています。
#3仲間を応援し、自分事として考える
チャレンジを応援する社風
お伝えしてきた通りエプソン販売は、販売会社の枠には収まらない挑戦を続けています。だから社員にも大いに挑戦をして欲しいと考えています。社員の挑戦を後押しする制度の1つに「社内公募制度」があります。自分が挑戦したい仕事があれば、希望者が手を挙げて異動を申し出る制度です。これから先も、当社は新しいサービスや商品を生み出していきます。今、現在の世の中にはないものが、きっとこれから新しく生まれていくことでしょう。もしその新しいことに興味が沸いたら、今までの経験を生かしながら、社員も新しい世界に飛び込んで欲しいと考えています。
誠実に人と向き合える社風
仕事の内容はもちろん部署ごとに違いますが、どの部署であっても、エプソン販売として、変わらないことが2つあります。1つは、「お客様のことを心から考えよう」というマインド。ストイックに、真面目にお客様のことを考える、これは当社の全ての部門が共通して持つものです。もう1つが「ともに考える」という姿勢です。何かに悩んだとき、アイデアが湧かないとき、悩みを話すと先輩は手を止めて、一緒に自分事として考えてくれるはずです。代々受け継がれてきたこの2つのマインドで、誠実に人に向き合えるように、誰もが自然となっていきます。
また、現在はライフイベントも充実させながら、社会貢献をしていきたいという社員が増えているので、その要望にしっかり応えられるよう制度を充実させています。人事部の社員主導で制度の拡充が進んでいるのは、多くの社員が、自分も仲間も大切にしているからではないかと思います。
#4仲間になってほしい人材
アンテナを高く伸ばしておく
社会のために、誰かのために。自分の力を尽くして挑戦したいなら、エプソン販売には皆さんのその思いを叶えられるフィールドがあります。
挑戦できる環境があるのだから、遠慮せずに積極的に挑戦できる人であってほしい。今それができなくても、入社後にそうなればいい。人は常に成長するものだから、仕事を通じて、どんどん志を高くしていってください。
私はこの会社に「失敗」という言葉はないと思っています。販売会社なので「売れなかったら失敗では?」と思う人もいるかもしれませんが「どうしたら売れるのか」を考える、それが仕事というものです。
挑戦には勇気が必要です。そのために、ぜひアンテナを高くしていてください。変化のスピードが速い時代ですが、「変わったな」「変わってきているな」と、察することができるのは、アンテナが高くある人だけだからです。
販売会社の仕事の醍醐味
販売会社である当社の仕事の醍醐味は、お客様の真のニーズにあった商品を提供できた瞬間でしょう。今、困られていること、将来、お困りになりそうなことに思いを巡らし「こうすれば解決できるのではないか」と考え抜くと「これだ!」というひらめく瞬間が必ずあります。
私は、新人の時に出会ったお客様のことを、30年以上経った今も思い出します。地方の家電量販店で販売研修をしていた時、若い学生のお客様が商品をお買い求めにいらっしゃいました。まだスキルもなかった私にできたのは、一生懸命にニーズを聞き出すことだけ。翌日、そのお客様がご家族の方と一緒に、わざわざ御礼を言いに私を訪ねてきてくだいました。私にとっての「お客様のために」の原点です。
お客様を軸に考えたら、お客様から必ず喜びを返してもらえる。当社の仕事には、そんな瞬間があふれています。お客様の喜びの声を聞くたびに、社会がより良いものになっていくのを、必ず実感できるはずです。